『岩田さん』読んだよ。

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ほぼ日の「樹の上の秘密基地」も「社長が訊く」も見ているから、はじめてみる文章はないと思うのだけれども、せっかくなので、というか任天堂なBOOKだから買わざるおえなかったよね。

ただひたすらに悲しいなあ……
とにかく淋しい。
それだけ岩田社長はずっとファンと交流してきたんだなあって。
私ニンダイ初代からずっとリアタイしてるんですよ。
ニンドリ読者でもあるから、キューブ時代とかの宮本さんと岩田社長のインタビューとかも見ていて、かれこれ15年とか、それくらいずっと岩田社長が語る言葉を追いかけていて、それが居なくなって。
私にとって初めての追いかけていた人の死なのかもしれない。

同時に、死んだ人の本が生きているかのように発売されてすごい不思議な世界。

かなり確信犯的だと思うんですよ。
岩田社長の年表とか死亡年月日が入ってないんです。
まるで生きている人が後続の人のために本を書き上げたような体裁で、それがまた悲しいと言うか、悪い意味では全く少しもないんですけど、丁寧に丁寧に悲しい事実を隠しているので知らないふりがとても寂しい。

でも、岩田さんの言葉ってすごくすごくすごくて、軍平さんの「枯れた技術の水平思考」レベルの発明が多いと思うんですよ。
「アイデアというのは 複数の問題を一気に解決するものである」とか……いや、これは宮本さんだけど。

だから、紙の本にまとめて置くことは大事だったのではないかなあと、思うのです。




気に入った部分

p107「宮本さんの肩越しの視線。」

やっぱりwebでどれも見たことあるし、それに、結構有名なところがピックされているので、まあまあまずまずの感想だったのですが……ゲーム制作に係る内容だとぐっと引き込まれますね。


第6章 岩田さんを語る。

これは書き下ろしで、宮本さんと糸井さんが岩田さんの思い出話をしています。
ここまでアイディアとかの話ししてたのに、突如情緒的なファンブックに!
ファンだから良いんですけどね!

ただ、この章があるせいで、私のこの本の感想がとても感傷的に、悲しいものになりました。
なんで居ないんだろうね?